山道で迷った挙句、埋蔵ナントカ施設みたいなところに辿りついたんですよ。
館内に入ったら「今日は体験希望ですか?」って聞かれて「そもそもここは何の施設ですか?」って聞き返すド素人っぷり。
ズブの素人ってことでまずは館内を案内してくれた。
至れり尽くせりとも言えるけど、土日なのに誰もいないのも不思議な感じ。
庭は綺麗に整備されていた。
植込みの間に土偶がいたけど。
せっかくなので体験をやってみようと体験コーナーに行くと他の女性客二人が入って来て、職員さんとは知り合いの様子。
職員さんが心得た様子で「ああ、ハニワの引き取りですね^^」と言う。
(ハニワの引き取り…?聞き慣れない日本語…)
と背後から聞こえる会話に混乱しつつ、私も縄文アクセサリーを作ることに。
勾玉用の滑石を砥石で削りながら何だか狐につままれたような心地になってくる。
さっき聞こえた「ハニワの引き取り」が気になってしょうがなくて、職員の人に「ハニワ作れるんですか」って聞いたら、子供が作ったらしいたどたどしくも個性的なハニワや、どう見てもハニワガチ勢の玄人が手掛けた完璧なハニワを見せてもらった。
図画工作は数学や物理と同じくらい苦手な分野なのにやってみたくなって困った。
とにかく体験を終えて施設を出た。
植込みの間にいる馬のハニワは職員の人が作ったんだろうか。
よく見るとかなりたくさんいる。
昔話にありそうな、山奥で迷い込んだお屋敷で美女にもてなされたけど、目が覚めたらさびれた神社の中に一人横たわってたみたいな不思議な気分…。
ここにいる間ずっと土偶迷路が頭から離れなかった。
『これならどうだ遮光器蒸し(Fire!)』が殺す気満々で何回聞いても笑う。
あと先日倒れてたおばあちゃんを助けてその後の待ち合わせに遅れますって電話した時も、帰りの車を飛ばしながら(倒れたおばあちゃんを助けて遅刻しましたって、ウソっぽい遅刻の言い訳の代表格だよな…?信じてもらえるのか…?)って心配で頭の中がずっと『武蔵の遅刻理由』だった。びじゅチューンに洗脳されてる。