日記

カテゴリー(スマホ版は画面下部)で雑記と小説を分けています。

地味で貴重な事実。

荷風先生の鴎外先生にまつわる随筆等に谷崎潤一郎先生と正宗白鳥先生の批評も載っている、春夫先生に何て声を掛けていいか分かんない本。(※非アフィリンク)

honto.jp

冒頭の「鴎外先生」からあふれる荷風先生の鴎外先生大好きオーラ。

これを読んで地味にラッキーだったのが「正宗谷崎両氏の批評に答う」で荷風先生が「谷崎君にわたしを(尾崎)紅葉先生と趣を同じくする作家と言われた。自分のことは自分では分からないのでこれについては第三者に聞くしかない。実は紅葉先生は最も親しみが薄い先輩で、金色夜叉が新聞で連載してた時も読まなかったし、著作も人に勧められるまで目を通したことがなかった。当時でいうと幸田露伴先生や樋口一葉先生の作品に深く心服してた(※ざっくり要約)」とあって、うちの図書館は荷風先生と紅葉先生が一緒に戦ってMVPの取り合いをしている最強二人なので、ここの情報が得られたのは嬉しい。たとえそれが「ぶっちゃけあんまり興味なかった」でもいい。興味がなかったという事実を知ることが出来てとても嬉しい。