日記

カテゴリー(スマホ版は画面下部)で雑記と小説を分けています。

こっわ。

日々、文鳥のお世話をするにつけ(これ絶対、人間の子供にはやっちゃいけないやつ)と感じる。

温度管理、空気管理、放鳥時は窓を閉めて部屋から出られないように。

外に出たら生きていけない小鳥が逃げないよう、鳥の種類によっては羽根を一部カットして(※痛みはない)飛行能力を落とす。

小鳥が死ぬまで飼い主の懐で世話をすることを前提としたお世話方法。

子供の自立を最終目標にする人間の育児とは全然違う。

なのに「空の巣症候群」なんて言葉があることにふと恐怖を覚えた。

飼育下の鳥は自立しないので巣が空になることはないし、野生の鳥は子供が巣立っても虚しさから精神を病むことはないだろう。私は野鳥じゃないから知らんけど…。

飼育下の鳥にも野鳥にもあてはまらないなら、「空の巣」って何のことだろう。

無意識では子供のひとり立ちを望まない人間の親(意外といるよね)の子供は巣を飛び立つことは出来ない。

もしそんな親が「自分は空の巣症候群になった」と思っていても、足元の死骸が見えてないだけで巣は空じゃない。(親の異常性を察した子供が脱走したなら慶事だが、そういう親が「空の巣症候群」を掲げるのはズルだと思う)

じゃあやっぱり「空の巣症候群」に当てはまる親なんて、鳥にも人間にもいないんじゃないか…?

まっとうに子供の自立や成功を喜べる親でも「空の巣症候群」にはなるもんなのかな。

責任重大の大役を終えてホッと肩の荷が下りるイメージしかわかないんだけど。

なるんだとしたら私とても失礼なこと書いてますねスミマセン…その辺は体験しようがないから想像の域を出ないのです。

とにかく「空の巣」って何だよ…何を指すのかが分からなくて怖い…誰だよこんな怖いネーミングしたの…😭

飼育下の鳥は巣立たないし、野生の親鳥は雛のひとり立ちによって精神が不安定になることはないだろうし。(多分)

子供依存型の親は子供の自立を阻害するから「空の巣」になりようがない。

じゃあ「空の巣」って何を指すのか…?

「空の巣症候群」が成立する人間の親は存在するのか…?

あと野鳥の親は「空の巣症候群」にならなさそうなのに、気軽に鳥から言葉を拝借して「空の巣症候群」なんて名前をつけるのは鳥に対して失礼では…!?とモヤモヤする。

本能の一環として粛々と子供を育て巣立たせている親鳥に対して、歪んだ擬人化を押し付けているというか、とんだ濡れ衣を着せている気がしてならない。

まぁ物事を歪んだフィルターをかけて見るな、なんて腐女子の私に言えたことではないのだけど。

鳥はそんなこと気にしないだろうし、ヘクソカズラだって人間に失礼な名前を付けられても気にせず咲いてるし、バフンウニも美味いし…人間がつけた名前に憤っているの、人間の私だけ。

今回は「空の巣症候群」って言葉がどんな生き物の生態にも該当しなくて、実態とズレた空虚なネーミングが普通に存在していることに私が勝手にホラーみを感じてるだけ。

私は怖がりなんだけど怖がる部分が変な気がする。

魔女宅の孫はニシンパイで他人にチョコケーキくれるおばあちゃんも相変わらず怖い。

オバケとかは別に…いるんだろうけど…ある程度みんなが「怖いもの」として共通認識を持っているものに対しては恐怖感って薄くて。

私が怖いのは「私はめっちゃ怖いのに他人から理解を得るのは難しい」っていう孤立感と絶望感なのかもしれない。

文鳥のお世話を通して意外な気付きを得た。