日記

カテゴリー(スマホ版は画面下部)で雑記と小説を分けています。

老婆心。

親戚の娘ちゃんたちと劇場版アンパンマン観ると、毎回必ず

誰かの笑顔のためなら自然と頑張れるんだよ✨

ってアンパンマンが言って、その映画の看板キャラが「みんなの…笑顔…」と心動かされて頑張った結果全部うまくいくんですけど。

私はお節介と知りつつも、いたいけな年齢のお嬢さんたちに

誰かの笑顔を目的に頑張っちゃダメだぞ!!

まず君が楽しくやれることをするんだ!!

結果として他人が笑顔になってくれればラッキーくらいの気持ちでな!!

と力説せずにはいられない。

幼子たちよ…他人の笑顔を最終目標や原動力にしちゃダメです…。

幼児向け作品なのにアンパンチが暴力表現とか、そんなことは全然気にならないけど、こういう部分は凄い引っかかる。何でわざわざ子供を地獄ルートに誘導するんだろ。

これ同人活動に例えるとめっちゃ分かりやすいのに、幼女たちにそんな例え話が通じる訳がなくてもどかしい。

 

ジャムおじ達が「食べてくれる人の笑顔を思い浮かべながらパンを作ると、気持ちがこもって美味しくなる」って精神論持ち出してくるのも…料理は科学だよ。心を込めても知識と技術が無かったら永遠に味は向上しない。幼児向けだからそれでいいとは思えない。幼児向けの作品だからこそ、当たり前のことに目を向けずに綺麗ごとで濁しちゃうのは良くないんじゃないか。子供の感性と理解力を舐めてかかるのは好きじゃない。

子供向けの作品こそ大人が本気で楽しんで作らないと、面白さに対する嗅覚の鋭い子供の心には届かないし、大の大人が本気で放ったメッセージはちゃんと子供に届く…と私は信じてる。

子供はこういうの好きだろ、これなら保護者からのクレームは来ないだろ、って、上から目線&自衛コラボを感じるから、劇場版のアンパンマンは初期作以外はあんまり推せない😞もちろん、毎年同じような『無難』パターンだと分かっているからこそ保護者も『安心』して子供をアンパンマン映画に連れていける、いわばブランドの信用問題だってことも分かるけど。

 

やなせ先生が戦争でいちばん辛かったのが空腹だった、というところから生まれた、自己犠牲の精神のアンパンマン

物が豊かになって他人の目が気になる現代は 他人を笑顔にしなくていいから自分らしく生きてくれ。その代わり、誰かが貴方を笑顔にしてくれなくても相手の生き方を容認して最適な距離をとれ というのが、子供に伝えるべきメッセージな気がすんだよ…。

 

あーもー、おさるのジョージだったら、強力粉と中力粉の配分とかイースト菌の分量、発酵時間や焼成温度について考えてくれるから本当にジョージのこと信じてる。

私は技術とか科学とか苦手だけど、最低限の知識や技術が身についてないと心は乗せられないってことは知ってる。どっちかだけじゃ駄目なんや…そして強いて一つを選ぶなら心より知識技術なんよね、ちょっと無味乾燥気味な答えだけど。。。