★3引換券で迎えたメジロブライトのシナリオがとても好きでビックリした件。
SSR引換券は見送っても、★3引換券は必ず買ってる。
そんでもお迎え出来てない子は数名いて、
の3人で悩んだ。
結果、3Dモデルが好みのメジロブライト(クリスマス衣装)に決定。
でも正直シナリオには興味がなかった。
シナリオでいうなら、名門メジロ家の一員なのに期待されず、でも責任感はありすぎて自由に走れないパーマーが、野良レースで爆逃げに目覚めて自分らしさを獲得していくとか。
もうこれ特定の一名様の為だけに書かれた壮大な愛の話だね…!?ってひっくり返りそうになるネオユニヴァースの方が絶対に好みだと…確信していたんだ…。
メジロブライトのシナリオは、ステイヤー(長距離スタミナ)血筋の名門メジロ家が、スピード重視の中距離レースに注目が集まる風潮から取り残され、次第に威光を失っていく…そんな凋落の運命を辿るメジロ家が、メジロブライトに自分たちの歴史・想い・知恵の全てを託して送り出すという、勇ましくも悲壮感漂う話。
当のブライトもメジロ家を心から愛していて、威光を守るための努力を惜しまない。
家を守るとか血縁の絆にあまり重要性を見出せない私からしたら(多分これ候補3人の中で1番興味ない話だな~でもクリスマス衣装可愛いから仕方ないか~)という無礼た気持ちでブライトをお迎えした。
長距離が得意なメジロマックイーン、末脚にキレのあるメジロライアンがブライトを指導し、逃げのメジロパーマーがライバル役で併走してくれて…と、ブライトに向けてメジロの力が集結する。
胸熱展開。でもやっぱピンと来ない。でもリアル競走馬の世界だと、勝てない血筋は残らないし、走らない馬をコストかけて維持するだろうか…と考えて納得。名門の見栄だけじゃない。切実だ。
びっくりしたのが、ブライトのグッドエンドが(戦績だけ見たら)ちっともグッドじゃないところ。
「結局、メジロが歴史の中で返り咲くことはなかった」という旨の、悲しい語り口で始まる『グッドエンド』。
史実通り、ブライトは高速化が進む中距離レースで負け続ける。
長距離なら無敗なのに、時代がブライトに合わないのが不憫だと悔しがるトレーナー。
でもブライトは落ち込む様子はない。
いつかまた、ステイヤーが重視される時代が巡ってきた時には、ブライトの走りがメジロ家の共有財産として輝く。
その時の為に、自分らしい(つまりメジロらしい)走りを保持するのが役目。
ブライトはいつも長いスパンで物事を見ている。
100年後に勝つのは『わたくしたち』、という二重に壮大な視点でグッドエンドは締めくくられる。
リアル世界でメジロ牧場は既に存在せず、生まれた牧場に由来して付けられる「メジロ何々」という名前の馬はもう出てこないが、名前にメジロを冠していなくても血の繋がった馬は今もいる。
ブライトの言う『わたくしたち』には、その馬達も含まれていたらいいなぁと思った。
そんでここからが本題なんですけど。(前振り長ぇ!)
私はキリギリス人間なので、とにかく今日が良ければ、今日を楽しく過ごすために…と刹那的な生き方をしているのです。
でも私の数少ない友人は皆一様に長期スパンで物事を見て、計画を立て、コツコツと努力を積み上げて結果を出すことができる凄い人ばっかりなんですね。
メジロブライトの、時代に翻弄されず自分軸で目標を決めて堂々と構えた姿を見ていると、友人たちのことが頭に浮かんで。
シナリオ読了後しばらくの間は…多分20分くらいは…ブライトや友人たちのこういう泰然とした在り方を見習わねばと思ったんですよ、20分くらいは。
でもすぐに向いてないことを思い出した。
私は俯瞰で見たらカネも労力も無駄だらけ、無計画な人生。
唯一の指針は「今一番やりたいことをやる」という感覚的なものだけ。
多分、私は友人たちのような長期的なやり方を、知識として知り、理解しようとするのは良い。
でも自分がやるのは向いてない。
後付けの屁理屈かもしれんが、友人たちのおじいさまおばあさまは総じて長生きだ。
100歳overも珍しくない。
対して私の祖父母は70になった頃にはバタバタと消えてしまった。
ゆっくり病気が進行とかそんなんじゃなく。
なんか具合悪いわ~って自分で病院行った数日後に通夜がデフォ。
いきなり残された遺族の我々、状況が把握出来なくてポカン…火葬場で骨を見てやっと心が追いついた感じ。
友人たちは祖父母、曾祖父母が100年の歳を重ねるのを見て、長年の介護とか、色々な苦労も身をもって知っていると思う。
あと皆さん私よりも忍耐力とか根気がある。
だから人生を長距離のターフみたいに見据えられるのかなぁとか勝手に想像してる。
かたや私、祖父母が平均寿命よりかなり早いうちに一瞬で消えてしまったのと、AYA世代で病気の告知からの手術…どう考えても私のターフは長距離じゃないやろ😂としか思えんのです。
ブライトのシナリオを読んで、自分の苦手な長期的視野のコツコツ型だなぁ、見習わなきゃなぁと思う反面、根っから向いてないことなんてやらなくていいやん、とも。
じゃあ私に出来ることといったら、友人たちの価値観に敬意を払い、理解したいと思ったらその努力を惜しまず。
でも私は自分が選んだスタンスを掲げて覚悟を決めて歩くことだなって。
どの価値観が正しいか分からん世界で、色々目移りはするけど、結局は正しい価値観よりも性に合った価値観を携えて生きていく方がいいんだろう。
ブライトのシナリオはそんなことをじっくり考えさせてくれて良かった。
思いがけず、自分の考え方を整理できた。
あと「一族の悲願」とかそういう普段の自分なら全然性癖に刺さらない筈のテーマを軸にした物語を、(自分がのめり込んだのはブライトの大局観という部分だったにせよ)こんなに熱中して読むことが出来て嬉しかった。
性癖ストライクゾーンの話は「それ大好きだけどもう一生分読んじゃってる😭」ってなることも多いから、敢えて好みを外したテーマのシナリオを熟読するのは未知の扉が開けていいね。
ちなみにウマ娘で「大好きだけど一生分食った味」だったのはシリウスシンボリの話。
ほんとにねぇ…好きがこじれて憎しみになったけど傍から見たらゾッコンやんけみたいなの可愛くて大好きなんだけどね…オタクとしてまっさらな状態であのシナリオ読んで脳を焼かれたかったよ…でもシリウス大好き。
余談。つよつよレースこのステで勝てません。
芝S距離Sでもステ不足は補えませんか…。